プレスリリース ヨーロッパ
国境を超えた友情を育む世界最大のリレー、ダブリンでスタート
(2010年2月25日3:45)
2010年2月25日、アイルランドのダブリンでワールドハーモニー・ランの一部であるヨーロッパ・ランの出発式が行われた。これは国境を超えた友情を育む世界最大規模のリレーである。おりしもダブリンは2010年の「ヨーロッパ・スポーツの都(ACES)」に選ばれており、ダブリン市役所ではダブリン市長のエメール・コステーロ市議会議員が正午に出発式を開会した。
多国籍ランナーで構成されるチームはダブリンを出発した後炎の灯ったトーチを手に、ヨーロッパの49カ国24,000㎞を7か月かけて走り、9月にモスクワでゴールする。また同時進行でアジア・ランが日本を出発し、西方に韓国、中国、モンゴル、旧ソ連諸国を訪れ同日にモスクワにゴールする予定である。この東西をつなぐリレーは実に計36,000㎞をリレーすることになる。(訳者注: アジア・ランの距離に変更があったため、正しくは約44,000㎞となる。)
出発式では、アイルランドを代表するランナー、Catherina McKiernanが陸上競技会における貢献を称えられ、ワールドハーモニー・ランからTorch Bearer Award(「トーチを掲げる人」賞)を受賞した。また、雑誌Poetry Ireland Reviewの創始者である詩人のJohn F. Deaneの詩の朗読、フルート奏者Martin Doyleによる演奏も行われた。出発式が終わると、ランナー一行はダブリン市民に見送られながら市内を一周し、ヨーロッパ・ランに向けて出発した。
1987年に人道支援家シュリ・チンモイの呼びかけで始まったこのワールドハーモニー・ランは、およそ120か国をこれまで走りつないできた。毎年何百万という人がこのランに参加し、トーチを手から手に掲げながら、よりよい世界への願いを共有する。募金や政治的意図はなく、ハーモニー(調和)に対する人類共通の願いを表現することを目的としている。
この20年間、ワールドハーモニー・ランはアイルランドを何度も訪れており、人々から温かい支持を受けてきた。過去にはメアリー・ロビンソン前大統領、メアリー・マッカリース大統領による大統領官邸でのセレモニー、スポーツ教育省大臣によるセレモニーも行われている。また、多くの地方自治体の首長もセレモニー開催を担ってきた。2009年にはアイルランドの海岸沿い1,500㎞を2週間かけて走った。
このランを応援する著名人には、ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領、ミハイル・ゴルバチョフ旧ソ連大統領、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世、マザー・テレサ、カール・ルイスなどが名を連ねる。ランのスポークス・パーソンであるカール・ルイスはこう述べている。「トーチを掲げることで、数えきれない人がハーモニーへの一歩を踏み出すことになります。それは国と国とを隔てている文化的、社会的な境界をこえる一歩です。」
同封の写真キャプション
写真1:ダブリン市内の子供たちがヨーロッパ・ランの出発式に参加する模様。
写真2:ダブリン市長のエメール・コステーロ市議会議員が市役所前でトーチを掲げる。
アイルランド広報担当:
Nirbhasa Magee +353-86-0861874
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